新市長の下での初めての議会

 生駒市議会の傍聴に行ってきました。1月の市長選挙で誕生した山下真(やました・まこと)新市長(37歳)の下での初めての市議会となります。全国的にも注目されており、事前から「3月9日は、傍聴券を取るのに抽選になる」と言われていました。議会自体は10時からなのですが、8時半からの傍聴券抽選に間に合うように、私も昨晩23時東京発の夜行列車に乗りこみ、今朝早く帰ってきました。

傍聴席は、全部で48席。8時半までにいらっしゃった方は、全部で52名。15番目に行っていた私も、抽選の結果、何とか傍聴券を手に入れることができました。


 山下新市長は、最近、当選後間もないにもかかわらず、住所を生駒市から奈良市に移されました。子育て上の理由だそうです。私も、予想外のことでした。そのことを知ったとき、「ウソでしょ?」を一人の生駒市民として衝撃を受けました。私の妻も、「捨てられたネコの気持ち」と言っておりました。市長のブログでも、感情的になっていらっしゃる市民の方のコメントが寄せられております。
http://blog.livedoor.jp/yamashitamakoto/
http://blog.livedoor.jp/yamashitamakoto/archives/50538411.html
http://blog.livedoor.jp/yamashitamakoto/archives/50540200.html

この件に関しては、今日の一般質問でもかなり厳しい質問が飛んでいました。これに対しても、山下市長は、「あえて市議会の前に、自ら情報を公開した」とハッキリおっしゃっていました。


 政策面においても、かたくなな面も見えました。例えば、高山第2工区の問題。私も国会で高山第2工区の問題を深く追及してきたので良く分かるのですが、都市機構による土地区画整理事業を全面的に中止をしたとしても、跡地の利用については結局、別途、生駒市による買取や土地区画整理事業をしなくてはならなくなると思われます。

しかし、環境派でもあり前向きな提案をなさった有村京子(ありむら・きょうこ)市議会議員の質問に対しても、完全な中止にこだわり、情報公開を行ったうえでの住民投票も考えていないと明言なさいました。


ただ、総じて、市議会議員のヤジにも負けず、真摯に誠実に答えていらっしゃったという印象は持ちました。そのため、今日の時点では、私も山下市長の評価はなんともしがたいというのが正直なところです。新市長の手腕はこれから厳しく問われていくことになりそうですが、せっかく多くの市民の支持を受けて市長になられたのですから、ご自身の思いにそって悔いのないようにやっていただきたいと思いました。