前市長の背任と市議会議員選挙


生駒市では、市公社が取得した土地の売買をめぐり、前市長の背任が問題になっています。

背景に何があるのかは、司法の手による解明を待つ必要がありますが、この件が、4月15日からはじまる市議選に影響するのは明らかだと思います。


市民が、自分たちの代表である市議会議員を、何を基準にして選ぶのか。


二元代表制をとる地方政治の制度では、本来、
市長は執行役。
市議会議員はそのチェック役。


本来、市議会には「市長与党」と言われるような、市長とともに行動する人たちは居るべきではない。
そういう意味で、今こそ、本来の市議会の機能が求められていると思います。

また、「市長与党」政治による特定地域や特定団体への利益誘導は、かえって自分たち市民に大きなツケをもたらすということを今回の事件は、象徴的に示しています。今回の事件は、前市長の個人的な問題ということにとどまらず、今までの生駒市の政治文化に構造的な問題があるということを示していると私は考えています。


議会の質疑が、未だインターネットでも見られず、議事録も、質問した議員にさえ3ヶ月後にしか出てこないというのが、生駒の市議会の現状です。

確かに、「もっとひどい市町村議会はいっぱいある」という声もありますが、生駒市奈良県の中でも新しい動きが早くに起きる地域であることを思えば、(一般的なイメージとは異なりますが)酒井議長になって一定の議会改革(情報公開)が進んだとはいえ、よりいっそうの改革が求められていると言って良いでしょう。

そして、その改革を実行する権限を持つのが議会議員。
その議会議員を選ぶのが、今回の選挙です。


どの候補に投票するのかは、市民お一人おひとりの判断になりますが、とにかく、投票所に行って、自分が一票を託する人を選んでいただきたい。

今まで投票に行っていなかった人が投票に行かなければ、今まで通りの議会議員の構成になります。
棄権は、今までの政治文化に対する「積極的な」支持になります。


投票に行きましょう。