同意人事56年ぶりに3人否決


今日の参議院本会議で、政府提出の同意人事28人のうち、25人は通りましたが、3人は民主党会派などの反対で否決されました。


政府提出の同意人事が、原案どおりではなく否決されたのは56年ぶりだそうです。

元官僚に対して、民主党の反対理由が「天下り」を理由として反対したというように報道されていますが、正確には、出身省庁に対して監督するような不服審査会や審議会に行っても、きちんとチェックはできないだろう、ということが理由でした。


とはいえ、人の人生に関わることなので、同意人事について本会議で否決されるようなことは本来望ましくはありません。

政府には、従来のように、民主党が反対してもどうせ可決されるというような判断があったのかも知れませんが、野党が合意できるかどうか分からない人事案件を出してきたのが問題でした。ただ、政府が予見可能であるように、民主党にも、一定の基準を作るなどの取り組みが必要だという課題は残ったように思います。