参院厚労委 厚生年金セキュリティー倉庫視察


今日(2008/04/15)、参議院厚生労働委員会で、埼玉県小川町にある厚生年金や船員保険の旧台帳が保管されているセキュリティー倉庫(株式会社ワンビシアーカイブの関東第2センター内の一部)を視察して参りました。

同僚の風間直樹(かざま・なおき)参議院議員民主党比例区)がカウントしたところ、1430万人分の旧厚生年金台帳が保管されているダンボール箱は、5031箱。

これが、すべてコンピュータに入力されているという話でしたが、キチンとは入力できていないことも分かりました。だから、コンピュータでの記録に名前が欠けているときなどに、照会する作業が出てきます。(これを「旧台帳引抜き」と言います。)


また、今日、あらためて確認できたことは、社会保険庁からの旧台帳引抜き依頼に基づいて旧台帳の確認をしているのは、ワンビシアーカイブの社員とパートナー社員(いわゆるパートタイム社員)の方ということでした。

つまり、その記録が旧台帳にあるのかないのかという最終的な確認をしているのは、倉庫会社の民間の方であり、社会保険庁は関与していないということ。


昨年6月に、事前に社会保険庁の了解を得て野党3党の国会議員が視察に行ったときには、国家機密を理由に、直前になって社会保険庁から門前で視察を拒絶されました。

しかし、今回視察に行ったことで明らかになったのは、実際の作業をしていのは、ワンビシアーカイブの従業員の方々であり、そのときに野党の国会議員の視察を拒んだことは理由がなかったということでした。

いや、社会保険庁の理屈では、ワンビシアーカイブの従業員の方々よりも、野党の国会議員の方が信頼できないということなのでしょうか!?


いずれにせよ、あらためて年金記録を扱う体制が、非常にお粗末であることが分かりました。

私たちは、今日の視察結果を踏まえて、コンピューターに入力されている旧台帳のデータがどれだけ正確なのか、サンプル調査を岩本司(いわもと・つかさ)委員長名で依頼しました。

しかし、社会保険庁側の受け止め方は、要請ということで国政調査とは受けとめていないということ。最後には、岩本委員長が語気を荒げる一幕もありました。


今日は、後期高齢者医療制度で、初めて天引きがなされる日です。
まさに、「消えた年金、それでも天引き。」

「隠す官僚、それを守る政府与党。」つまり、年金問題はこの国の縮図だと、私は、昨年夏の参議院選挙で訴えました。さらに粘り強く取り組み、必ず年金記録問題を解決することを心に強く誓いました。


参議院議員 中村てつじ
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