中村てつじ「日本再構築」ブログ

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金融危機は3合目〜銀行の国有化スキームによるV字回復はあるか。


昨日(2008年12月10日)の参議院予算委員会の質疑を終え、晩に向かった先は、国際経済学者が主催する勉強会でした。

サブプライムローン問題に端を発する金融危機を、数年前から「いつ来てもおかしくない」と分析していた方々でした。


一人は、証券アナリスト。「来年2月をターゲットに、日経平均は6000円程度になるだろう。また、再来年の年度末(1年3ヶ月後)には、ドル円が60円程度になるだろう」という分析でした。

メインのもう一人の講師は、冒頭「金融危機は現在3合目」ということをおっしゃっていました。


現時点で、世界の金融機関が出している損失は、約9800億ドル。

しかし、証券市場の分析をすると2兆8000億ドルの損失が出ていると分かる。そうすると、現時点での影響は、まだ3合目程度だということが分かるという驚くべき分析です。


1株当たりの利益は、急激に下がっていて、今は約600円。これが、400円程度に下がるだろう。株価のレバレッジが10倍程度に落ちていくので、日経平均株価が4000円になってもおかしくない、・・・という御主張でした。


世界の金融では、特にヨーロッパの市場が厳しい。

銀行の資産が、一国のGDPに匹敵する。そうすると、その銀行がその国に国有化されても、その国の通貨自体が信頼に値するのかという話になり、通貨が暴落する。こういうメカニズムで連鎖していく。現在、対ドルで値上がりしているのは日本の円だけで、その他の通貨は対ドルで値下がりしています。


日本の銀行は安全かと言えば、そうでもないらしい。

日本の銀行のレバレッジは20倍。ここ数ヶ月で、メガバンク3行の自己資本の毀損が3兆円あまり。そうすると、60兆円の資産圧縮→貸し渋りが起こっている。


解決策はないのか???

議員からの質問に、講師の先生が出した答えは、「債務超過の銀行を完全国有化する」ということ。


不況下における銀行の役割は、

1.預金者の預金の保護

2.企業に対する貸し出しの円滑化

の2つです。


逆に言えば、この2つが目的なのだから、他のことは考慮しなくていい。


銀行が債務超過になれば、という条件付きですが、いわばピンチをチャンスに代えるという方法のようです。

債務超過になれば、国は無コストで銀行を国有化できます。

そして、すぐに健全な借りてと不良債権の借り手に分け、銀行をグッドバンクとバッドバンクに分ける。グッドバンクの方は、自己資本の問題も解決し、十分に貸し出しをすることができる。もう一方のバッドバンクは、時間をかけて再生することができる。バッドバンクの再生コストは、グッドバンクを再公開して市場から調達する資金でまかなう。

というスキームです。


なるほど、そういう方法もあるな、と一同、唸っていました。

このような銀行国有化によるV字回復はあり得るのか?!


参議院議員 中村てつじ
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