規格化住宅(標準化住宅)の可能性


「なぜ、中古住宅市場ができないのだろう」
これが、私が住宅政策に取り組んでいる動機です。


きちんとした中古住宅市場が出来れば、以前のブログにも書いた通り、サラリーマンが住宅ローンから解放されます。お年寄りの年金代わりにもなります。
http://d.hatena.ne.jp/NakamuraTetsuji/20111121
http://d.hatena.ne.jp/NakamuraTetsuji/20111115


問題は、中古住宅の評価の基準(標準)となる住宅がないことです。消費者が中古住宅を選ばない理由は、イメージが悪いことだと分かっています。(国交省「中古住宅リフォームトータルプラン検討会」の調査による)その際、イメージが悪い原因となっているのは、構造など建物の「質」が分からないことです。

また、注文住宅は、施主のこだわりが反映される反面、そのこだわりが第三者にとってはそんなに価値を持つものではないので、経済的な評価が難しいというデメリットもあります。


最近、中古住宅の基準になりそうな商品が開発されつつあります。それは、「住宅産業の5層構造」で言うところの「第4層:建材流通」が主導するパッケージ化された商品です。


ナイス「フェニーチェホーム」
http://www.fenicehome.com/chomon.html

宅建材総合商社の「ナイス」が地場の工務店の皆さんと一緒に提供している被災地向けの復興住宅です。明日(2012/01/29)にはBS12で特集番組があるようです。
http://www.nice.co.jp/release/pdf/2011/0125.pdf


東邦レオ「プラスワンリビング」
これは屋上庭園の標準工法です。
http://www.plusoneliving.jp/

「プラスワンリビングハウス」という形の規格化住宅もあるようです。
奈良の「ライフスケッチ」という工務店のオープンハウスに行ってきました。
http://lifesketch.co.jp/

確かに屋上から観る眺望は良かったです。
また、周りから見られることのない開放感は、特別な感じがします。
百聞は一見に如かずです。



ここでは私がたまたま知った2つの例を紹介致しましたが、私自身は、プロではないので、建材流通が主導する規格化住宅について他にも事例があるのかも知れませんが、よく知りません。規格化住宅について取り組んでいらっしゃる方は、情報をいただければ幸いです。
メール m@tezj.jp