2大臣の問責に思う


今日参院で二人の大臣が問責を受けました。私は、民主党会派を代表して、前田大臣の反対討論に立ちました。問責決議には法的拘束力がなく、大臣は職務を続けることができます。ただ今までは、問責を受けた大臣は全員交代して来ました。

今回は続ける初めてのケースになるかも知れません。

正直なところ、今日の2大臣の問責には違和感がありました。うまく言葉で表現できないのですが、あえて言えば「政治ゲーム」という印象です。

「今やるべきことは他にあるだろう」と思いました。問責決議後に退席した自民党の姿を見ると、自民党は、今後、全面的な審議拒否に入るということなのでしょう。


消費税増税法案を可決するためには、野党の協力を得て賛成をしてもらわなければなりません。そうすると、自民党が審議拒否をすると困るのは野田政権です。藤井裕久民主党税調会長がTBSの番組で2大臣の交代を求める発言をされたそうです。


被災地の復興を思う時、「財政危機」を煽って復興増税を推進した人たちの顔が浮かびます。国際収支を見たら日本が国債を発行できなくなるはずはないのに。人の命よりも国の財政の数字が優先されているように感じます。この違和感は、今日の問責にも、問責後の民主幹部の発言にも、同様に感じました。

進まない福島の復興。にもかかわらず進められる原発の再稼働。本当に代替エネルギーではできないのか。国費を使って蓄電池の開発はできないのか。財源としての国債は本当に発行できないのか。今、政治がやるべきことは、問責でも消費増税でもなく、この国の未来を明確に示すことのはずなのに。

国民の皆様の思いは、この辺りにあるのではないかと思います。


民主党政権になって、多くのことが変わりはじめています。ただ、今までの自民党政権の後始末はそう簡単にできないことも事実です。国民の皆様の期待が大きかった分だけ、まだまだ足りないということなのでしょう。


夕方は、民主党の成長戦略フォローアップチームの会議に出席しました。一昨年6月に閣議決定した「新成長戦略」がきちんと進んでいるのか、チェックする会議です。

私が担当している分野は、着実に進んでいました。

成果はすぐに見えるものではありませんが、一つ一つできることをしっかりやっていくしかないと思います。


月曜日には、広島へ、民主党の住宅説明会に行ってきます。
4月23日10時半から、リーガロイヤルホテル広島です。
これも「一つ一つ」のうちの「一つ」です。