中村てつじ「日本再構築」ブログ

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草野豊己「リスクマネーの威力」


欧州金融危機が更に深刻さを増してきています。その結果、現象として円が買われています。

リーマンショック以上の金融危機が来ると思いますか?」と聞かれた時、この本をお薦めしています。本書は国際金融を理解するための「教科書」だからです。

確かに「教科書」なので、初めからは書かれていることはスッと頭に入らないと思います。ただそれは、今までマスコミで語られていることとは違う「新しいこと」だからです。


はじめは定義の部分にマーカーや色ボールペンで印をつけながら読んでみて下さい。だんだんと世界のお金の流れが見えてきます。巻末には「用語INDEX」という用語集がついています。分からない用語はこの用語集を参照して読めば今まで縁遠かった用語が身近になってきます。


著者は国際金融の世界で起こっている大きな変化を分かりやすく説明するため、3つの軸を示しています。

グローバル化
「クロスマーケット化」
「エキゾチック化」


読者は、本書を読み進めるうちに、それぞれの変化がIT革命によってもたらされた21世紀的な変化であることにお気づきになると思います。

本書を読んでいくと、ヘッジファンドレバレッジ(てこ)を聞かせて投資資金を何倍にも膨らませ、バブルの形成・崩壊を増幅させるというしくみが良く理解できるようになります。


ただ同時に、ヘッジファンド自体がバブルの形成や崩壊をさせるのではないため、ヘッジファンドを規制したところで(規制の方法もほとんど不可能だと思いますが)バブルの形成・崩壊を止めることができないという点も理解しておく必要があります。(本書125頁参照)

金融緩和によりリスクマネーの威力が増し続けている中で、私たちがどのような選択をすべきか。本書はその本質的な問いに答えてくれると思います。