プロトタイプ版「財務省の罠」について


お会いした人に自作のレジュメで「日本は財政危機ではない」ということを説明していますと、「今の説明を本にして欲しい」という声をいただきます。

ただ、いきなり本に仕上げようと思っても、読者のニーズがどこにあるのか分かりません。そこで、ご興味を持っていただいた方々にプロトタイプ版の原稿をお渡しし、御意見をいただきながら、完成させていくという手法を採ることにしました。


「日本は財政危機ではない」という論点については、山口正洋さんと岩本沙弓さんが最近良い本を出版されています。共に国際金融の最前線にいらっしゃった御方なので、私の稚拙な著述よりも、そちらを読んでいただいた方が良いのではないかとも思いました。ただ、政治家自身がどのように考えているのかということを書いておく意味もあるのではないかとも思い、筆を執ることにいたしました。

昨日のブログにも書きましたが、とりあえず形になりました。消費税増税は、私が民主党を離党した理由となりました。言い続けてきた「日本は財政危機ではない」ということも、このレジュメ解説文書を御覧になっていただければ、皆様に分かっていただけるのはないかと思います。(全57頁、PDF3.5MB)


直接サイトから
http://bit.ly/YsI2Vf


ファイアストレージでのDL
http://bit.ly/SfvtZ1


山口正洋さんと岩本沙弓さんの両氏の本を紹介しておきます。
アマゾンで紹介されている書評などと併せて選んでいただければと存じます。

山口正洋「なぜ日本経済は世界最強と言われるのか」(東邦出版 (2012/9/14)

なぜ日本経済は世界最強と言われるのか

なぜ日本経済は世界最強と言われるのか

岩本沙弓「最後のバブルがやってくる それでも日本が生き残る理由 世界恐慌への序章」(集英社 (2012/4/26))

岩本沙弓「世界のお金は日本を目指す ~日本経済が破綻しないこれだけの理由~」(徳間書店 (2012/8/23))

世界のお金は日本を目指す ~日本経済が破綻しないこれだけの理由~

世界のお金は日本を目指す ~日本経済が破綻しないこれだけの理由~



また、アメリカ経済の方向性について書いた本として、ノーベル経済学賞を受賞されているポール・クルーグマン教授の本があります。

ポール・クルーグマン「さっさと不況を終わらせろ」( 山形浩生 訳:早川書房 (2012/7/20))

さっさと不況を終わらせろ

さっさと不況を終わらせろ


最後に、私が国際収支と財政、アメリカとの関係に気づくきっかけとなった本を紹介しておきます。

三國陽夫「黒字亡国―対米黒字が日本経済を殺す」 (文春新書) (文藝春秋 (2005/12))

黒字亡国―対米黒字が日本経済を殺す (文春新書)

黒字亡国―対米黒字が日本経済を殺す (文春新書)