衆院選落選 反省と未来(1)全体総括


昨日は東京から荷物を送り出しました。早朝にこの記事を書いているのですが、これから地元事務所と自宅で荷物を受けることになります。今日から数回に分けて、今回の衆議院選挙の総括について、自分の考えを記すことにします。今回は、全体的な話です。次回以降に、卒原発脱原発について書きます。


一昨日には上京して、落選した「未来の党」の候補者である同志と懇談をしました。皆さん、大きく傷ついておられました。落選は、全て辛いものですが、一番辛いのは現職を経験して落選することです。今回は、民主党政権交代を経験して初当選→供託金没収の落選というパターンが多いため、多くの元職が行き所のない気持ちを持っておられました。

私も、2005年の郵政選挙での落選がなければ、今の時点で「次回までの3年〜4年頑張ろう」という気持ちにはなれなかったと思います。秘書からは「低得票だったので、引退は考えなかったのですか?」とも聞かれましたが、郵政選挙で落選を経験して、それを乗り越え、今は自分の使命を自覚しているので、全く引退は考えていません。それよりも、この12年間の活動の中で、自分の日常活動の不十分さを自覚しているので、私は何とか次回まで頑張りたいと思うのです。

ただ、現職を経験されて初落選の人たちは、心が折れそうになっているか、既に心が折れている人もいらっしゃるでしょう。私の場合は、供託金没収は免れましたが、供託金没収となってしまった人の方が多数です。供託金没収というのは「出るべきではなかった」という結果を示されるということなので、金銭面でのダメージも大きいのですが、心理的な面でのダメージも大きいのです。


12月17日のブログにも書きました通り、今回の選挙の結果を見ると、私たち未来の党は「もう一つの選択肢」になり得ませんでした。結果を見れば、「あなたたちも民主党を出ただけで、民主党系じゃない」と有権者から判断されたことは明らかです。

つまり、自公 vs 維新・みんな vs 民主Aチーム vs 民主Bチーム(未来)という構図に有権者の目から見えていたということです。この点については、私たち未来の党は、自覚して反省しなければなりません。

こうなれば、組織力のある自公が圧勝します。2009衆院選で民主に入れていた層が分裂したのですから、小選挙区制度では自公が票を伸ばしていない中、圧勝するという結果になるわけです。


このような結果を経験して、民主党がどのように変わるのかということが注目されます。当初12月22日と言われていた代表選挙も、昨日に延期が発表されました。どのような事情があるのか分かりませんが、いずれにせよ年内には新代表が選出されることになろうかと存じます。その結果次第で、菅・野田路線が踏襲されるのか、それとも2009衆院選国民の生活が第一」の原点に帰るのかが決まります。

私たち未来の党も、この大敗の総括をしなくてはなりません。自己否定に近い厳しい総括をしなければならないでしょう。


私自身の反省としては、「もう一つの選択肢」を用意するために立候補したのですが、その気持ちは主権者の皆さまには届かず、「あんたもどうせ、民主党系じゃない」と一蹴されたというのが実感です。卒原発、脱増税の主張以前に、入り口で話を聞いてもらえないという感じでした。

これでは、「もう一つの選択肢」を用意しようと立候補した自分の意思とは全く逆の結果です。主権者である国民の意思なので、この点を真摯に反省して、今後、課題を解決していかなくてはなりません。


ただ、私自身の選択肢としては、衆院選に立候補する以外の選択肢はなかったと認識しています。後付けの理由で批判されることはあっても、事前の判断としては、この判断しかありませんでした。

なぜならば、来年夏の参院選挙では、今回落選した民主党の現職が候補者として出てくるだろうと予想されたからです。一人区の選挙では、広い全県の選挙を一人で戦って結果を出せると思うことは、よほどの知名度がなければできません。新党を立ち上げて初めての国政選挙という状況では、衆院選挙で信を問うという正統性もありました。

このような理由から、現時点で私は来年の参議院選挙は考えていません。民主党新代表がどなたになっても、近いうちに民主党未来の党が合流ということにはなりませんが、今回のように民主と未来が反目すれば自公を利するだけです。選挙区調整の交渉自体は必要になってくるでしょう。そのため、まずは民主党の動きを見たいと思います。


長文になりました。この記事の冒頭に書きましたが、卒原発と脱増税の「争点」については、次回以降に詳述します。


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