中村てつじ「日本再構築」ブログ

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麻生財務相の方針に見る経済政策


今朝の新聞を読んで、「『財務省の罠』から抜け出したのは、民主党政権ではなく自民党政権か」と唸ってしまいました。つくづく、菅さんや野田さんが財務省の方針に載ってしまって民主党を壊してしまったことは、残念でなりません。壊民主党の結果できた自民党政権では、麻生太郎財務大臣が、財務省の方針をひっくり返して経済対策に重点を置くことを明確に示しました。


安倍総理がどれだけ経済のことを分かっているのかは疑問でしたが、麻生財相は違いました。御自身が総理を務めていた時の反省も踏まえ、今回、正面から財政拡張政策に取り組むことを示しました。

これで、勝負ありです。使い道としては、自民党政権では公共事業に重点を置くことになるようなので、その点では批判される余地もないことはないです。しかし、この麻生財相の方針で、成長戦略にも十分に資金が投じられ、数年後に景気が回復することは見えてきました。野党は本気で経済政策に取り組まないと、自民党政権を再び倒すことはできません。

この方針は、公共事業を特出しにしている以外は、私が民主党内で申し上げ、かつ、離党後は参議院の「社会保障と税の一体改革に関する特別委員会」でも申し上げてきたことです。成果を全て自民党に持って行かれたという感じがします。返す返すも残念です。


おそらく、来年の通常国会では、民主党「次の内閣」ネクス財務相になった前原さんは、「日本の借金は1000兆円。財政危機にある」という立場から麻生さんの財政拡張政策を批判するでしょう。たぶん、麻生財相からは鼻で笑われるような答弁がなされると予想されます。全く残念です。勝負は現時点から見えています。


今朝の読売新聞の朝刊8面を見ると、4閣僚のインタビューの中に、麻生太郎財務大臣の方針が明確に示されていました。注目すべきは、「歳出の大枠 こだわらず」と述べていることです。

歳出の大枠 こだわらず 麻生財務・金融相
読売新聞 2012年12月30日 経済面

 2013年度予算編成では、(「歳出の大枠」を71兆円以下とした民主党政権とは異なり)「何兆円以下」にはこだわらない。財政健全化は目標としておいておかないと危険だが、目先は景気回復が大切。設備投資や雇用、消費が増えるという方向に傾斜した予算編成をすべきだ。

 民主党は14・5兆円あった公共事業を6兆円を切るまで減らした。そうすると、メンテナンス(補修・維持)が一番抜けてくる。「公共事業は悪」だと言うが、中央自動車道・笹子トンネルのような痛ましい事故が起きた。公共事業はきちんとやる。

 金融政策では、日本銀行に「お金を刷れ」と言うだけでなく、政府が財政出動し、成長戦略を立てる必要がある。来年1月中旬にほぼ出来上がる12年度補正予算案を見て、日銀が「政府は本気だ」と思えば、(2%の物価目標採用を)考えるだろう。政府としても、そういう予算を出さないといけない。

 ゆうちょ銀行の新規業務は、(目標とする来年4月開始に)とても間に合う状況ではない。(管理体制が十分でない、という金融庁の)指摘に対し、きちんとした答えが出ていない。

この読売新聞の記事は、デジタル版には出ていませんが、同趣旨の方針は、28日夜に行われた米国ガイトナー財務長官との電話会談の内容にも出てきます。

「財政の崖回避を」麻生氏が米財務長官に促す…電話会談
2012年12月29日 読売新聞

 麻生副総理・財務相は28日夜、ガイトナー米財務長官と約30分間、電話会談した。麻生氏は、年明けに歳出削減と減税打ち切りが同時に訪れる米国の「財政の崖」問題について、「米国一国だけでなく、他国への影響が極めて大きいので、回避の方向で頑張ってもらいたい」と対応を促した。

 最近の円相場について麻生氏は、「一方的な、行き過ぎた円高が修正されつつあるが、変わる可能性があるので注視したい」と伝えた。

 日本の景気回復策については、日本銀行による金融緩和、政府の財政出動、経済成長戦略の三つを同時にやる方向だと説明した。

http://www.yomiuri.co.jp/atmoney/mnews/20121229-OYT8T00316.htm


このブログでも、日銀の金融緩和だけでは意味がなく、「政府の財政出動」が必要だということを繰り返して述べてきました。麻生財相の方針は、経済対策には金融緩和と財政拡張政策の同時執行が必要だという経済政策の基本に則ったものです。このロジックを野党側がひっくり返すのは、無理です。地動説に対して、天動説で臨むようなものです。また、数年後の結果が、麻生財相の方針の正しさを示すことになるでしょう。


さあ、野党はどうしましょうか。野党第一党民主党が問われます。「税金のムダ遣い」の主張だけでは、これからの経済回復の姿を見れば、説得力を持たないことは明らかです。これから先、何年にも渡って、辛抱強い取り組みをすることが必要です。私が直面する雌伏の時は、どうやら長くなりそうです。
それでも、私は頑張ります。


生活の党(奈良県第2区)中村てつじ
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