デジタルテレビと広告の未来

地上波テレビ放送のデジタル化によって、番組の画質はとてもキレイになります。

2003年からはじまったデジタル化は、2006年に完成予定です。その5年後の2011年には、今のアナログのテレビ受信機は、デジタルチューナーをつながないと使えなくなります。

 
すこし、話がそれましたが、デジタルテレビは、画像がキレイ。

だから、デジタル放送の番組も、アナログ放送のようにHDDレコーダーに録画して、気に入ったものをDVDに残したいのが、消費者の心理。

でも、「コピーアトワンス」という規制がかかっていて、現状では、HDDレコーダーに録画はできても、気に入ったものをDVDには移せないのです。

http://www.d-pa.org/copyctr/index.html

「消費者本位」や「顧客本位」ではありませんねぇ。


また、今後は、HDDレコーダーを使った「CM飛ばし」の視聴方法をやめさせるために、テレビ局がHDDレコーダーのメーカーに対して「CM飛ばしができないような機能を付けるべきだ」という主張をすることが予想されます。


皆さん、そうなったら、どうお思いになりますか?
「そんなの、消費者の勝手だろ?」
とお思いになりませんか?


私は、これからの時代は、何ごとも「消費者本位」や「顧客本位」で行くべきだと思っています。

もし、どうしてもCM飛ばしに対応したければ、デジタルテレビならではの広告のあり方を考えればいいはずです。例えば、インターネットでは、サイトにバナー広告を出しています。それと同じような仕組みを作ればいいのではないでしょうか。


つまり、おそらく、これからの地上波デジタルテレビ受像機には、LANケーブルの差込口がついていて、テレビ受像機がブロードバンドでインターネットに接続されていることが当たり前になるでしょう。

そこで、今のインターネットのサイトと同じように、テレビ放送の画面の隅にバナーを張るようにすればいいのです。

そうすれば、消費者もバナーのみを切り取って録画する機能までは求めないでしょうし、録画した画像であっても、バナーはついているので、そこからインターネットのサイトにリンクするようなHDDレコーダーの機能にしておけば、広告の目的は達成できるわけです。


デジタル時代の広告のあり方について、これだけ語られているにもかかわらず、こういうアイデアは見たことがありません。だから、読者の皆さんのご参考にと、とりあえず書いてみました。