伊坂幸太郎「魔王」

東京に行った時に、知り合いのシンクタンクの人から、「この本を読んでみてください」と、伊坂幸太郎さんの「魔王」という小説を渡されました。この小説は、新聞の広告で見ていたので、ぜひ、一度読んでみたいと思っていたものでした。

魔王

魔王

今日、数時間かけて、じっくりと読みました。小説を読むときは、いつも考えてしまうのですが、今回は、特に、少し読んで、考えさせられて。なかなか先に進みませんでした。


ひたひたと近寄ってくる「魔王」


文化というとらえどころのないものを相手にする難しさ。
自由主義者の自分が、何をすべきなのか。

個人がバラバラに切り離されていく日本社会の中で、
「国家」に最終的な「コミュニティ」としての機能を期待する人たちの心を、
何で救えばいいのか。


私には、答えはまだ見つかりません。
ただ、政治家として自分がめざす方向は見えてきました。

まず、自らが自由・自律を実践する人間になるということ。

その一方で、外国人も含めて、
この国で生きてゆく一人ひとりの皆様に、
「切り離されていない」という安心した雰囲気を作る努力をすること。


作者は、私と同じ歳の青年です。
政治家としての自分の役割とは何なのか。
考えさせられました。