NPOと公益法人改革

12月17日の「コメント欄」に、私とNPOや福祉団体との関係を問う記述がありました。

私は、現職時代に、かなり積極的に福祉的な活動や、その基盤となるNPO公益法人という「非営利法人」制度改革に取り組んできたので、「率直に言って中村さんの評判はかなり悪いですよ。中村さんは、福祉やNPOに対して冷たく、関心も興味も知識もなく、かなりの勉強不足だ」という評価は、自分の広報力の不十分さを感じています。

例えば、福祉の分野では、「障害者自立支援法」の問題が、2005年の大テーマでした。私のエリアである奈良県の障害者団体の方も、抗議活動のために永田町にたくさんおいでになりました。そのときに、具体的にかなりの応援をした事実は、障害者団体の方は分かっていただいていると思います。

また、福祉の基盤となる「非営利法人」の制度については、民主党の「NPO公益法人改革プロジェクトチーム」の事務局長として、民主党案の実質的な取りまとめ役をさせていただきました。この制度案については、NPO界や公益法人界の皆様から肯定的な反応をいただいておりました。

私は、福祉の分野の「助け合い」の精神は、官が主導する現行の体系では、本当に当事者にとってサービスが提供できるかという観点では限界があると思っています。「公」というものを民間の非営利法人が担っていけるような法制度(法人制度や税制)を体系的に作っていくことも、長期的な自分の課題だと考えています。

(2006年1月2日 17時46分)