1990年代 初め

私が、国政について関心を持ったのは、1990年前後の東欧革命から湾岸戦争にかけてでした。冷戦が終結して、「21世紀は環境と民族紛争の世紀になる」ということはその当時から言われていました。ちょうど私は、高校を卒業し一浪の後大学に入学した多感なころでした。

しかし、当時の日本では、相変わらず、与党自民党社会党などの野党の不毛な対立が続いていました。国民は、一票の力で体制を選択しようと思っても、実質的には自民党しか政権政党の選択肢はありませんでした。

私も、そのような政治情勢の中で、国政に関心を持ちつつも、国政に関わることについては自分に関係のないことだとあきらめていました。


そのような状況が変化したのは、政治改革の流れの中での1993年の自民党分裂→内閣不信任案の可決→衆議院解散総選挙政権交代細川政権の樹立でした。

私も、「政治の流れが変わる」と心が躍りました。

この1993年の衆議院総選挙は、1955年体制以後、初めて国民の一票で政権が交代した選挙となりました。

「政治家になるのは何億円も資産がいるという話なので、サラリーマン家庭で育った自分には無理だろう。でも、裏方や地域での運動をして政治家を支える人にならなれるのではないか。」と思い、法律家を目指したのはそのころのことでした。(当時22〜23歳のころ)


(続く)