高山第2工区と総合計画

昨日(3月13日)の生駒市議会、一般質問2日目の傍聴に行って参りました。

小笹浩樹(おざさ・ひろき)市議会議員は、高山第2工区の今後と生駒市第4次総合計画の関係を質問しました。それに対して、市長が詭弁と受け取られそうな答弁をしていました。

小笹市議は、第4次総合計画をそのままにして高山第2工区が止められるのか、市長の認識を問いました。市長は、当初、高山第2工区の開発を止めるためには、総合計画を変えなくてはならないと答弁していましたが、その後の答弁では、総合計画の「学研高山地区(第2工区)の整備推進」については、「開発とは書いていない」と答弁し直しました。

この理屈では、「整備」と「開発」とは違うということになります。つまり、総合計画の性質を大きく変える「政策転換」であるはずの高山第2工区の中止について、改めて議会にかける必要はなくなります。
http://www.city.ikoma.lg.jp/datafile/4-15/honpen/kyotenseibi.shtml#(2)-1


小笹市議「改革には、トップダウンの改革と、広く合意形成がなされた改革とがある。トップダウンの改革は、トップが代わってしまうと元に戻ってしまう。合意形成のプロセスを経て成し遂げられた改革は、その後も残っていく。」

「大げさな話を言うと思われるかも知れないが、ソ連にはゴルバチョフという人が居た。改革の期待があったが、ソ連解体後のロシアに残ったのは、崩壊した経済と不安定な社会だった。日本の周辺の韓国や台湾では、少しずつかも知れないけれど改革が進んでいる。その違いは、合意形成のプロセスを経たかどうかということである。」

「私は、高山第2工区については、市長が止めるというのであれば、止めればいいと思う。しかし、そのためには、跡地をどのようにするのかも含めて、幅広く合意形成を求めるプロセスを取って欲しい。」


市長は、高山第2工区について、3月9日の一般質問に対する答弁において、改めて情報公開をした上での住民投票は必要ないと答弁されています。そうすると、跡地についてはどのようにしていくのか、方針を示していく必要があります。


【参照】ブログ「おざさ浩樹」
http://d.hatena.ne.jp/ozasa/20060314