GW明けの国会


GW(ゴールデンウィーク(大型連休))になり、国会もやっと一時休戦です。私も、この連休中は、久しぶりに休みを取っています。


4月30日は、衆議院で3分の2の多数を使った再議決が行われました。これによって、ガソリン税などの暫定税率も再延長されることになりました。

民主党も、さすがに、世論のことを考えると、「政府与党は、大型連休前にガソリン税を再値上げすることはないだろう」と予想していましたが、山口2区の補欠選挙でも民主党勝利したにもかかわらず、与党は再議決を強行しました。


新聞によると、ガソリン税特定財源にする法案も、5月13日に再議決するようです。このことが、国民に理解されるのでしょうか。内閣支持率は、下がり続け、昨日の朝日新聞世論調査でも、過去最低の20%となってしまいました。

民主党も、当初は、参院での問責決議→長期間の審議拒否には、世論の理解を得られないという判断をしていたと思うのですが、ここまで世論調査の結果が政権側に悪いと、おそらく、5月13日再議決の後は、問責決議を出さざるをえないのではないかと思います。(私は、あまり気が進まないのですが・・・。)(追記:今日の報道によると、民主党は問責決議を出さないと5月2日に決めたというものもありますが、「決めた」機関が不明であり現時点では民主党の機関決定ではありません。そのため、今のところ何とも言えません。)


そして、GW明けに、争点になるのが、後期高齢者医療制度です。

民主党は、先の山口2区補欠選挙でも、後期高齢者医療制度の廃止を党幹部が訴えました。そして、報道によると、GW明けに法案の形で提出する方向で党幹部が検討しているようです。


この分野は、私が所属している「次の内閣」厚生労働部門役員会が担当する分野です。しかし、この内容については、高度に政治的な判断が要求されるということで、党本部の役員会(党の最高意思決定機関)で議論することになっています。

そのため、私たちが担当する分野ですが、どのような法案の骨格になるのかはまだ分かりません。


廃止といっても、そっくりそのままなくしてしまえば、お年寄りの医療制度そのものがなくなってしまうので、かえってお年寄りが困ってしまいます。

そこで、現在問題になっている、お年寄りの急激な負担増に対応する形の法案になることが予想されます。


いずれにせよ、国土交通分野や農林水産分野で、官僚の天下りなどの多くの無駄遣いが明らかになってきた今日、国民の負担を増やす前に、無駄遣いがなされてないとハッキリ分かる制度を国は作る必要があります。つまり、国の制度には、もっと「見える化」が必要なのは間違いありません。


参議院議員 中村てつじ
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