住宅検査人「さくら事務所」(長嶋修さん)


◇ 住宅検査(ハウスインスペクション)

私が住宅政策に取り組んでいるのは、住宅が資産ではなく、耐久消費財になってしまっているからです。日本人が、一生の買物としてローンを組んで一生懸命に借金をはらっても、ローンが終わる頃には「建物の価値ゼロ」。何とかして一生の買物が一生の資産となるようにしたい。

また、今からの大競争時代を予想しても、これからは若い世代に収入が増えるとも思えない。だから、年収300万円時代であっても、家族を持って暮らしていける安くて良質な住宅が必要。

その2つの要請を同時に満たす方法は、5400万戸ある既存住宅のストックを活用させるようにすること。つまり、中古住宅市場をキチンと整備することです。

その時にカギを握るのが、住宅のインスペクション(検査)。つまり、住宅の客観的な状態を評価する仕組みなのです。


先日発表した民主党「住宅ビジョン」でも、その重要性について触れています。

中古住宅についての目利きがいないことが日本の不動産市場の問題点として挙げられます。どのようなリフォームを行えば、どのように価値が変化する(上がる)のか。正しく鑑定できる人(ハウスインスペクター)を育成することで、中古住宅を安心して取引できるようにします。このため、施工現場の記録を取引時に添付することを推進します。


◇ 先駆的取組者「さくら事務所」長嶋さん

ただ、民主党が住宅政策を打ち出しても、実際に住宅を検査するハウスインスペクターが生まれてこなければなりません。政策として、いかに育成するかが悩みどころでした。

国土交通省住宅局に尋ねると、「社会資本整備審議会」に「既存住宅・リフォーム部会」を設置して検討するとの答弁。国としても、まだまだこれからの取り組みという感じです。


そこで、いろいろと探してみると、「日本ハウスインスペクターズ協会」なるものを作っている人がいることが分かりました。

10年前から、住宅のインスペクションを先駆けてやってこられた、「さくら事務所」の長嶋修(ながしま・おさむ)さんです。
http://www.sakurajimusyo.com/
http://ameblo.jp/03630912/


さっそく今日(2009/04/17)、会社を訪問させていただきました。

長嶋修さんは、気さくな方で、いろいろと重要なことを率直に話していただきました。2時間居たのですが、あっという間に時間がたってしまいました。

インスペクション料金は、一軒で5万円ほどだそうです。中立的な評価費用としては、十分意味のある価値ある価格なのではないかと思います。

インスペクションが常識になれば、中古住宅市場ももっと良くなります。


こういう志の高い人に、キチンと環境を整備できるような政治をやって行かなくてはならないと思いました。

ブログを拝見すると、今日の訪問をさっそく記事になさっていました。
さすがです。行動が早い。
http://ameblo.jp/03630912/entry-10244177120.html

こういう姿勢を見習わなくてはなりません。
僕もがんばろう。


参議院議員 中村てつじ
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