民主党新代表に鳩山由紀夫さん


◇ 新代表決定

今日(2009/05/16)、民主党両院議員総会で、新代表に鳩山由紀夫衆議院議員が選ばれました。相手候補の岡田克也衆議院議員も、鳩山候補も、ともに代表経験者であり、私としても甲乙つけがたく、直前まで決められませんでした。

結局、当日、二人の演説とディベートを拝見し、鳩山さんに投票しました。鳩山さんは、私が公約として掲げてきた「すべての人が排除されない社会を作りたい」ということと全く同じことを「友愛社会の実現」という言葉で訴え、「民主党の先頭に立って実現したい」という強い意思を力強く示しました。そこには、「小沢院政」のおそれなどは微塵もありませんでした。


当初から報道では鳩山さんが有利だと言われていました。しかし、私はマスコミ各社にそうではないと申し上げてきました。

選挙戦の序盤から、次代のリーダーと目されるような議員が岡田さんを支持し、世論を引っ張っていく布陣を引きました。年金問題長妻昭(ながつま・あきら)衆議院議員蓮舫(れんほう)参議院議員、「リベラルの会」の平岡秀夫(ひらおか・ひでお)衆議院議員など。事前に私が支援者からいただいたご意見でも、岡田さんを支持する人が多かったです。

逆に、鳩山さんの方は、「小沢院政」というレッテルを貼られ、選挙戦としては防戦気味となりました。


ただ、派閥のない民主党では、過去の代表選挙でも個々の議員が投票直前に決めてきたという歴史があります。

今回、鳩山124票、岡田95票と、当初予想よりも差が広がったことを見ると、私のように投票直前に決めた議員の中でも、鳩山さんが多く支持されたということなのでしょう。


◇ ともに共通していた「自民党との違い」

投票までの数日、鳩山さんと岡田さんとの違いを考えました。

しかし、思うことは共通点の多さでした。ともにクリーンであること。二人とも「政治を金儲けの道具にしない」ことが徹底していて、利権の構造から全く無縁。政策的にも、徹底的な地方分権を唱え、税金の無駄遣いを一掃することを第一に掲げている。小泉・竹中路線については真の改革ではなかったと明言し、しっかりとしたセーフティネットを作り上げることが日本には必要だという認識を示している。


「日本には政権交代可能なもう一つの政党が必要である」。鳩山さんも岡田さんも、元々は自民党に所属していました。しかし、自民党では変えられない、冷戦後の世界の変化に対応できないという危機感から、自民党を飛び出しました。その後、選挙で有権者に政権選択を問い、平成5年(1993年)、細川政権を誕生させ、初めて選挙による政権交代を実現しました。

そのような歴史を見れば、二人の違いよりも共通点が目につくのは当たり前のことです。ふり返れば、今回の代表選挙は、私たち民主党自民党と全く違うということをあらためて鮮明にできた機会でした。


これで、麻生総理に挑戦する民主党の「総理候補」が決まりました。街頭でも、「いよいよ選挙ですね」と声をかけてもらうようになりました。鳩山新代表の下、「国民の生活が第一」の政治を実現するために、私も衆議院選挙に向けて全力で取り組んで参ります。


参議院議員 中村てつじ
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