政権交代で暮らしが変わる。


ようやく明日、衆議院解散され、総選挙となる見込みです。
ビラを作り、「民主党です」と街宣をしながら配ると、土曜日の午前中で2時間で1000部も取ってくださいます。自分たちに科せられた責任を実感します。


自民党が自壊に近い姿を見せる中、私たち民主党に問われているのは、政策です。
その観点から、ビラを書いています。今日のブログは、その内容の紹介です。

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◇「決着の夏」。しくみを変える。暮らしが変わる。

麻生総理が衆議院解散・総選挙を決意しました。8月30日が投票日。

私は小学生のころから、「選べない国」に生まれたことに言いようのない居心地の悪さを感じ続けて来ました。「国民主権」といっても絵に描いた餅。国民は「誰がやっても同じ」と思い込まされている。

「この構造を変えたい」と初めて衆議院選挙に立候補してから、この夏で10年目になります。今回の衆議院選挙は、私にとっても「決着の夏」。今までの政治活動を総括する夏になります。


2005年の衆議院選挙、2007年の参議院選挙という2回の国政選挙で、国民の皆様は気づかれたのではないでしょうか。自分が、この国の主権者、つまりオーナーであること。また、おひとりお一人がお持ちになっている「一票の力」は自分たちの暮らしや未来を変える力があることに。

3期目をめざした4年前の郵政選挙。私は議席を失いました。最近「当時の有権者の判断が間違っていたと思うか」と聞かれることあります。これに対して「仮に間違っていたとしても、それは主権者が選んだこと。選ばれる側の政治家が評価することはできません」と答えてきました。


劇場型の選挙で熱情のまま選択をすると、どのような結果になるのか。参議院で「ねじれ」の状況を作ると、政治がどのように変わるのか。全ては「選べる国」にするために、この国の皆様が一度は経験しなくてはならない機会であったと私は認識しています。

その意味でも、この夏の選挙は、国民の皆様が主体的に参加なさり、本当の意味で国民主権の国を作るかどうかをお決めになる、初めての選挙だと言えるでしょう。


それでは、何が争点になるのか。


政権交代」は、あくまでも手段でしかありません。目的は、しくみを変えることで、主権者である国民の皆様の暮らしをより良く変えること。

私と民主党のこの10年間は、政権交代により国民の皆様の暮らしをどのように変えていくのかという政策のパッケージを一つ一つ作る作業期間でもありました。


◇ 住宅を「資産」に

例えば、住宅政策。一生かかって払う住宅ローンで買った住宅も、20年経てば建物の価値はゼロ。住宅が「耐久消費財」になっているのは、先進国でも日本だけです。おかしい。


なぜ、ヨーロッパの国が日本よりも国内総生産(GDP)は低いのに、生活水準は高いのか。答えは、住宅が「価値の減らない資産」となっているからです。日本の住宅投資は、年間19兆円。これが20年経てばゼロになるということは、いわば、毎年19兆円の国富を破棄しているのと同じです。住宅を「資産」にできる政策に変えれば、国民の生活は豊かになる。住宅ローンを払い終えた家は、老後を支える資産となります。


その鍵は、中古住宅市場の整備。
そして、そのための第三者による評価システムの確立です。


現在、日本にある住宅は、5400万戸。世帯数が4700万世帯なので、もう700万戸余っているという計算になります。これから新築物件を「長期優良住宅」にしていくことも大切ですが、より大切なのは、壊して建てるという新築を抑えて、できるだけ既存住宅を活用できるようにすることです。


つまり、今あるものを「資産」に変えるしくみ。


例えば、既存住宅をどのようにリフォームすれば、どれくらい価値が上がるのか、住宅検査(インスペクション)で第三者が評価できるようにする。

このようなしくみを作ることで、中古住宅の品質が確保され、建物自体の価値を一つ一つ評価できるようになります。さらには、老後、年金以外の収入源として、「価値の減らない資産」として住宅を活用できるようになります。


なぜ、このようなことを今までの政権ではできなかったのか。


最大の理由は、今までの政権が、消費者・生活者の側から政策を立案するのではなく、供給者・企業の側から政策を立案してきたからでした。大手のハウスビルダーが有利になる複雑な制度。そこに潜む天下りの構造。官尊民卑のしくみは、本来地場産業であるはずの住宅産業を大規模生産システム産業にし、地域の工務店や住民の活力を奪って参りました。


気づけば、選べる。選べば、変えられる。


住宅政策だけではありません。年金・医療・介護・障がい者福祉といった社会保障政策。教育・子ども手当といった子ども政策。物流コストを抑える「高速道路無料化」といった道路政策。さまざまな政策分野で、同じような構造が温存されています。


争点は、一つ一つのしくみを変え、暮らしを良くすること。


私は、それを実感していただけるように、具体的な一つ一つの政策を、最後の最後までお伝え続けて参ります。



参議院議員 中村てつじ
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