奈良新聞・奈良日日新聞を提訴(名誉毀損)


本日(2010/06/21)、奈良新聞と奈良日日新聞に対して訴えを提起しました。名誉毀損記事に対する損害賠償(慰謝料)請求です。検討していた「法的な措置」は、まず民事訴訟という形を取りました。今後は、刑事告訴の検討に進みます。
http://d.hatena.ne.jp/NakamuraTetsuji/20100517


訴えの提起後、16時から奈良県庁で記者会見を行いました。そこでは、以下のようなことをお話しし、質問を受け付けました。正式な記者会見の後も、五大紙や通信社等の各新聞社の記者からは、さまざまな質問を受け一つ一つ答えました。


私の妻は、少し重い精神疾患を患っていました。でも、心は純粋で、頭も良い女性でした。また、ある事件に巻き込まれて逮捕され、マスコミにも心ない報道をされ、深い心の傷を負っていました。私は、彼女の病気も承知で、二人で乗り切っていこうと結婚しました。

2005年の郵政選挙の頃、妻の病状が悪化しました。選挙期間前の8月17日から亡くなる翌2006年4月8日までの間、妻は療養のため大阪にある妻の実家に帰っていました。


妻の自死が、私のDV・ドメスティックバイオレンス家庭内暴力にあったのではないかという報道は、すでに3年前の参議院選挙の前に、週刊朝日によってなされています。(2007.07.06号)しかし、離れて住んでいて、私が彼女に対してDVに値するような行為ができるはずもありません。

ただ、週刊朝日を訴えたところで、妻が帰ってくるわけではない。むしろ、精神疾患精神障害に対する偏見が強い中で、これ以上、できれば妻の死のことはそっとしておいてもらいたい。そう思い、週刊朝日に対しては訴えを起こすというようなことはしませんでした。


今回、その報道から3年も経って、今初めて分かったかのような報道を奈良新聞や奈良日日新聞が行っています。なぜこの時期に新事実も示さずに報道するのか、私にはその意図が理解できません。何か別の意図があるのかも知れません。ただ、いずれにせよ、なされている報道だけでは、私のどのような行為がDVに当り、彼女を死に追い込んだのか、分かりません。

両社には、きっちりと真実性の証明をして頂きたい、これ以上、妻の死を汚さないで頂きたい、その思いで訴えを提起することと致しました。


今後、訴訟ではそれぞれの被告(奈良新聞・奈良日日新聞)が行った名誉毀損について、それぞれの被告が真実性の証明をすることで違法性が阻却されるかが争点になります。被告が自らの記事で指摘した数々の具体的記述について、どのような立証が被告からなされるのかを注目しています。