法相記者会見「任意調べでの録音機持ち込み」江川紹子氏の質問


法務省では法務大臣のみが記者会見をし、その場所で初めて法務省の見解を表明することになっています。
その他の法務省としての記者会見としては、政策会議後の副大臣によるブリーフ(説明)があります。


今日(2010/07/20)の千葉法相の記者会見。江川紹子さんがツイッターで言及されていました。法務大臣が明言したことを宿題として位置づけるためにも、江川さんの発言をまとめてみました。このブログ記事を通じて法務省政務三役会議の議論がこのような形で世の中に出てくるということを分かって頂ければ幸いです。


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千葉法相会見。可視化について任意調べでの録音機持ち込みについて質問した。例えば、録音をさせてくれるなら出頭に応じるという場合どうかと。千葉法相は「任意はあくまで任意。いつでも帰らせてもらうことはできるし、録音を認めてもらって任意出頭に応じるというのも一つの対応の仕方と思う」(続)
http://twitter.com/amneris84/status/18969126669


(続)任意の取り調べで被疑者・参考人が録音機を持ち込んで録音するのを邪魔してはいけないと検察に指示するなど言うつもりはないかと重ねて質問。千葉法相は「私もそれは十分念頭に置いている」と回答。持ち込み可視化について前向きな発言。(続)
http://twitter.com/amneris84/status/18969334523


(続)持ち込み可視化について、日テレ記者から「特捜部対象事件も同様に考えているのか」と質問。千葉法相「特捜部だけ例外ということにはならない。どういう取りまとめをしていくか、頭の中にある」と。特捜部も含めて、任意段階での持ち込み可視化に前向き発言(続)
http://twitter.com/amneris84/status/18969703742


郵便不正事件で検察がメモを廃棄していたことについて質問した。千葉法相「判決を待っている段階で個別には申し上げられないが、検証しなければいけないことはあると思う。どういう問題があったのか、メモの問題、まさに可視化ということにもつながっていく。(続)
http://twitter.com/amneris84/status/18969866726


(続)そもそも検察の捜査のあり方という大きな問題にもなると思う。少し整理をして、私なりの考え方をまとめていきたい」。
http://twitter.com/amneris84/status/18969954905


今日の千葉法相の発言は、任意の取り調べで被疑者・参考人の持ち込み可視化を認めるべきという自身の考えを明らかにしたうえで、検察側に対して法相として何らかの意思表示をする意向も明らかにしたもの。「特捜部も例外ではない」と言い切ったことも、とても印象的だった。
http://twitter.com/amneris84/status/18971549194


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記者会見のオープン化は、このような形でフリーランスのジャーナリストが記者クラブ員とは違った視点で取材・記録・報道する点で意味があります。フリーランスの質問に触発されて質問が活性化するという効果もあります。私たち政府側の人間にとっては厳しい話かも知れませんが、国の民主主義の為には政府はこのような質問に耐えられる仕事をしなくてはなりません。