民主党再生への課題 〜 問われる政治家の責任

(プレス民主号外2010/07/17より)


今日から臨時国会が始まります。会期は8月6日までの8日間。参院選挙直後の臨時国会で衆参の予算委員会が開かれるというのも異例だと思います。「ねじれ国会」の中で国会の運営そのものの変革が問われる時代に入りました。


昨日の両院議員総会では、民主党の現在抱えている課題が浮き彫りされたと感じました。同時になかなかすてたものでもない、再生への道筋も見えてきたなとも。7月17日から地元で配布しているビラの内容をブログに挙げていなかったので、あらためて挙げます。


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民主党存亡の危機

2010年7月11日参議院選挙。選挙区で「前川きよしげ」、比例区で「前田たけし」、奈良県民主党としては両名を再び国会に送って頂き、県民の皆様に大変感謝しております。

ただ、全国的に見れば、消費税を巡り菅総理の発言が再三ぶれたこと、選挙後の大敗を前提としたかのような他党との連携について枝野幹事長が選挙戦序盤から言及したことなど、民主党執行部のメッセージにより国民の皆様に失望を感じさせる結果になってしまいました。

この原稿を書いている7月16日の時点では、その責任を取らず現執行部体制のまま9月の党代表選挙を迎えようとしていると報道されています。この時点で、現職国会議員や落選候補者を集めて臨時党大会を開くなどの取り組みがされないことも残念でなりません。
今、民主党は存亡の危機を迎えています。


◇ 争点は「政治家個人」

振り返ると、この参議院選挙の争点は何だったのでしょうか。2005郵政総選挙・2007年金参院選挙は、それぞれ郵政と年金という「政策」でした。昨年2009政権交代総選挙は、政権交代という「政局」でした。選挙戦が始まる時、私は「政策」も「政局」も今回の参院選では争点になっていないと判断しました。

日本の政治状況を見れば、国民の皆様の一票により戦後初めて本格的な政権交代期を迎え、流動的な政治状況を舵取りして行く政治家・国会議員一人ひとりの資質が問われる時代に入ったと分析できます。

つまり今回の参院選の争点は「政治家個人の資質」でした。だからこそ、私は選挙戦に入る前から、前川清成参院議員が初当選以来6年間の任期で貸金業法改正など皆様との公約を実現したこと、前田武志参院議員がその知識・経験・人格により若い政党である民主党の中において大きな役割を果たしていることを前面に出して訴えました。

選挙戦の結果を見れば、私の分析が正しかったと証明されました。しかし、その分析を党全体で共有できなかったことについては、私自身の課題として残りました。


◇問われる政治家の責任

民主党民主党員だけのためにあるのではありません。長年続いた自民党一党支配の体制を壊し、日本の改革を実現するために結党された政党です。民主党員・サポーターの皆様も、民主党から利権を得るために入党・入会した方ではありません。「国民の生活が第一。」に象徴されるような国民全体が利益を受ける政治の改革のため、言わばボランティア的な思いで参加をされています。

今回の大敗は6年間も影響が続きます。民主党は原点に立ち戻らなくてはなりません。世界の政治状況も大きく変動する中で、日本政治の舵取りを担う国会議員一人ひとりの責任が重大になります。これから民主党の一人ひとりの政治家がその与えられた責任を果たし、党の再生・日本の改革を実現いたします。主権者の皆様方には、さらなる御指導御鞭撻を賜りますようお願い申し上げます。


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