なぜ民主党を離党したのか 6月20日朝 後援会員の皆様へのメール


「なぜ民主党を離党したのか」と聞かれます。
私は「日本に2つも自民党は必要ありません。今の民主党は、第2自民党になってしまいました」と答えています。決定的にその思いを強くしたのは、6月19日の民主党社会保障と税の一体改革合同調査会」でした。翌日の6月20日、後援会「中村てつじと歩む会」会員に送ったメールがあります。そのメールを引用します。

【後援会員の皆様へのメールここから】

昨日は、17時30分から民主党本部地下1階の会議室で、消費税関連法案の法案審査の会議が行われました。22時6分に前原さんが一方的に会議を打ち切りました。「一任を得た」として会議を終えられました。

民主主義は議論の結果、全員の一致を見られない場合、最終的には多数決で決めるべきです。だからこそ私は前原さんに全議員による投票を提案しました。


しかし、その提案は退けられました。
今日以降、民主党内部の溝は広がっていくものと思われます。


今、どこで何を話しても、民主党というだけで「どうせ何も約束を守らない」と言われます。歩む会の会員の皆さまからも、「いつまで民主党にいるのか」という声も頂きます。

私としては、「国民が一票で選べる政治を作りたい」という思いで、1993年の自民党分裂・新生党結成・衆議院選挙・政権交代細川政権誕生の時から、政治活動に参加して参りました。


その初心から「自民党に代わりうる、もう一つの政権交代可能な政党を作りたい」と二大政党を作る活動に参加し、新生党新進党民主党と仲間を増やして行く運動に取り組み、その後、2000年の総選挙で奈良県2区から立候補し、初当選をしたというのは歩む会の皆さまが御存じの通りです。


今の民主党を見たときに、「私はこんな強引な政治をするために民主党の活動に参加してきたのだろうか」と身内ながら情けない思いをしています。

今の民主党であれば、「どうせマニフェストで約束をしても、また守らなくなる」と信用されません。国民から信用されない政党は消えていきます。内部にいる人間でもおかしいと思っているのに、受託者側である主権者の国民の皆さまがどのような思いで居るのか、自明のことだと思うのですが、民主党執行部にいくら申し上げてもそのことが伝わりません。


確かに、執行部の言うように「マニフェストが全く出来ていないわけではない」ということは事実です。私も持ち場持ち場でマニフェスト実現のために頑張ってきて、法務分野や住宅政策などは成果を上げ始めてきています。

しかし、問題は、主権者である国民の皆様が、そのようにお感じになっていないことです。


昨日は、遅くまで床につく気持ちになれませんでした。
今朝は、ゆっくりと眠る気持ちになれませんでした。


今晩(注:6月20日晩のこと)は、東京で定期的に行っている勉強会「日本再構築の会」第2回勉強会です。今日は私が講演をします。

日本の財政が本当に危機なのかという点から、今、「国民の生活が第一」の国を作るため、つまり、日本経済を回復させるためには何をしなければならないのか、時間のある限り話をしたいと思います。


ご参考までに、昨晩、いてもたっても居られない気持ちで書いたツイッター
連続ツイートを転載しておきます。
http://twilog.org/NakamuraTetsuji/asc


【連続ツイートの転載】

今日の社保税一体改革調査会。22時6分前原政調会長は一方的に質疑を打ち切って「私に一任された」と発言して会議を閉じた。前原会長は会場の裏から出ていった。今22時21分私は党本部5階の記者会見予定の部屋に来ているが今のところ執行部の誰もブリーフィングに来ていない。
posted at 22:22:11


民主党規約と9月12日の常任幹事会決定により党議は政府民主三役会議で決定される。政調会長は政府民主三役会議から決定を委任されることができる。だから規約上はこのような強引な意思決定もできる。しかし合意形成ができているわけではないので明日以降民主党内の溝は拡大していくと思われる。
posted at 22:34:10


民主党社会保障と税の一体改革合同会議のブリーフは古本衆議院議員(税調事務局長)が22時40分から行う予定。
posted at 22:36:19


3月28日深夜の時は表から。今回は会場正面裏の出口から。だから今回は混乱している様子をマスコミの皆さんが知るところにはなりませんでした。RT @nakaudo 前回3ヶ月前の一任時と比べて、政調会長の逃げ足の早さはどうでしたか?
posted at 22:40:09


執行部側の立場に立つと、ですね。一方的な打ち切りだったので4時間の議論は何だったのだろうと思います。RT @kansukeiwata #seiji 報道ステーションが露骨なミスリード。「先ほど民主党執行部が一任を取り付けて終了」。終了以前から原稿はできていた様子がアリアリです。
posted at 22:43:24


私は「前原政調会長が合意形成のルールを決められるのだから全議員の投票をすべき」と提案。民主党は重要案件は国民投票で決められるようにと主張している政党なのだから、党を二分する議論が煮詰まったら多数決で決めるのは当たり前のこと。しかし前原会長は私の提案を受け入れなかった。
posted at 22:46:33


私は多数決を提案したのですが受け入れられませんでした。RT @nakaud いつも思うんですがなぜ多数決をとらないんでしょうか。ちなみに先ほどのNHKでの報道では「意見が分かれているので私に一任させて欲しい」という伝え方でした。
posted at 22:47:26


両院議員総会で投票すべきという意見も多いです。署名も相当数集まっています。RT @cuatro9 …両院議員総会で多数決を取るという本式はなぜだめだったのでしょうか?賛成派の方が多いという構図だと思ったのですが。意志を明確にしたくないという民主党内の意識が働いたのでしょうか?
posted at 22:50:42


22時40分からの予定のブリーフは未だ開始せず。まずは古本税調事務局長が説明をはじめ、後に長妻社保税一体改革調査会事務局長が合流する見込み。
posted at 22:54:45


記者さん達は待ちくたびれて「早く来てくれよ〜」という声も。
posted at 22:59:58


長妻代議士のブリーフが開始。
posted at 23:05:22


「先程まで議員会館で政調役員会が行われて確認がされた」と長妻氏。
posted at 23:06:23


続いて古本議員のブリーフも開始。
posted at 23:07:19


社会保障目的税化をするのが重要。増税先行という論調もあるが、大切だという説明をさせていただいた」と古本氏。以後は記者さんとの質疑。
posted at 23:08:51


記者「政調役員会は何を確認したのか?」長妻氏「一字一句は覚えていないが、一任ということをいただきたいという趣旨だったと思う。」
posted at 23:10:44


記者「今日の会議でも両院総会を求めた議員が多かったのでは?今後の段取りは?」古本氏「今後のことは指示を受けているものではない。これからのことだと思う。」
posted at 23:12:37


記者「議論はつくされたのか。つきないのでここで一段落付けたのか」長妻氏「先週(火)(金)中間報告会を行った。そして昨日と今日。基本的な論点は出尽くしたのではないかと思う。角度がそれぞれ違うような論点は出ているようだが主要な論点は網羅されている。」
posted at 23:14:41


古本氏「所得資産税・簡素な給付措置・歳入庁を中心に議論をいただいた。ここら辺の観点は共通していて出尽くした感がある。」
posted at 23:16:14


長妻氏「これは当然全員が一致ということではない。しかし一つ一つプロセスを積んだ結果。ただ頂いた御意見もこれから活かしていかなくてはならない。」
posted at 23:19:04


古本氏「論点観点は循環し始めていたので更に議論というのもという感じはあった。ただ、それぞれ一緒にやってきた同志の先生ばかりなのでいろいろなことを感じた。」
posted at 23:19:42


最後の質問は総合こども園について。認定こども園法により同じようなことができるようになったことについて丁寧に説明をした、と長妻氏。以上で合同会議のブリーフ終了。23時22分。
posted at 23:23:15


【後援会員の皆様へのメールここまで】