大飯原発3・4号機の再稼働について


某新聞社からアンケートがありました。
案件は、大飯原発3・4号機の再稼働についてのものです。

全文が載らないようなので、事前にブログにも書いておくことにしました。
以下、私の回答です。

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再稼働は慎重に判断すべき

(理由)

6月4日(月)に有志の国会議員117名で総理に対して再稼働に関して慎重に判断すべきという要請をしました。その理由は、4月10日に民主党原発事故収束対策PTとして再稼働のために提示した5項目の最低条件を未だ一つも実現していない現状だからです。

私の立場に対しては「関西の病院では命に関わる人が出てくるではないか」という御批判もいただきます。しかし党の会議では経産省環境省から、医療に対しては「計画停電をするか原発が再稼働するかにかかわらず別途対策を講じており停電にはならない」と回答を得ています。

政府は「安全だから再稼働を行う」という立場であり、関西広域連合の「足りない恐れがあるから安全には不安があるけれども再稼働する」という立場とは異なります。関西地域に住む大方の国民からすれば「取るべき対策が取られていない」と感じられているのが現状です。それゆえ私としても政府の「安全だ」という立場を簡単に肯定することはできません。


確かに、関西電力のPWR(加圧水型原子炉)は事故のあったフクイチのBWR(沸騰水型原子炉)と比べて安全であり将来的には再稼働をするべきと、私は従来から主張してきましたし今もその立場は変わりません。

しかし、関西地域の国民の大半が未だ確実な安全確保の条件が整っていないと感じている点に最大の問題があります。この問題は、日本の民主主義のあり方が問われている問題です。PTでの議論を積み重ねた結果、関西地域の国民が総力を挙げて節電に取り組めば、この夏は乗り越えられると私は確信しています。そのことから、現時点での再稼働には慎重に判断すべきという立場を取っています。

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この回答は、担当記者の手により以下のように短縮されるようです。また、紙面の関係で更に短縮されるかも知れません。

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今月、私を含む党所属の衆参両院議員117人で、野田首相に「再稼働は慎重に判断すべきだ」と要請した。党原発事故収束対策プロジェクトチームが4月、再稼働の最低条件として5項目の安全対策を提言したが、いまだにひとつも実現していないからだ。
関西電力加圧水型原子炉福島第一原発の沸騰水型と比べて安全であり、私は将来的には再稼働すべきだと考えているが、関西の国民の大半が「取るべき安全対策が取られていない」と感じている中での再稼働は、民主主義のあり方が問われる問題であり、慎重に判断すべきだ。

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民主党原発事故収束対策プロジェクトチーム
http://www.dpj-genpatsu-pt.com/
4月10日 緊急提言
http://www.dpj-genpatsu-pt.com/pdf/2ndrep.pdf