三國陽夫「黒字亡国」
長年疑問だったことがあります。
「なぜ、日本はこんなに黒字なのに、円は高くならないのだろう。」
黒字分を円に換えているのならば、円の需要が増えるので、黒字の影響は円高という形ででるはずです。
その答えを書いた本に出会いました。
- 作者: 三國陽夫
- 出版社/メーカー: 文藝春秋
- 発売日: 2005/12
- メディア: 新書
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日本は、もうけたドルをそのままアメリカ国債やアメリカの金融機関の口座にドルの形で持っている。つまり、円で作った製品をドルで売って、そのままドルで置いている。
本来ならば、円に交換されて労働者に分配されるべきものが、アメリカに置かれてしまっている。
つまり、格差社会の原因の一つが、ここにあります。