三國陽夫「黒字亡国」


長年疑問だったことがあります。
「なぜ、日本はこんなに黒字なのに、円は高くならないのだろう。」

黒字分を円に換えているのならば、円の需要が増えるので、黒字の影響は円高という形ででるはずです。


その答えを書いた本に出会いました。

黒字亡国―対米黒字が日本経済を殺す (文春新書)

黒字亡国―対米黒字が日本経済を殺す (文春新書)


日本は、もうけたドルをそのままアメリカ国債やアメリカの金融機関の口座にドルの形で持っている。つまり、円で作った製品をドルで売って、そのままドルで置いている。

本来ならば、円に交換されて労働者に分配されるべきものが、アメリカに置かれてしまっている。

つまり、格差社会の原因の一つが、ここにあります。


その是正のためにも、「最低賃金を上げる」政策が求められます。
最低賃金を1000円へ。
ますます自信を持ちました。