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消費税をゼロにする方法とは?「お金のしくみ」第18回勉強会

…税ゼロと所得補償が必要です。財源を国債の発行でまかなっても問題ありません。なぜそう言えるのか。その説明をオンライン勉強会で行っています。 「お金のしくみ」第18回オンライン勉強会2021年1月11日(月)21:00~22:00(延長希望があれば~22:30)https://us02web.zoom.us/j/81863418211?pwd=a1ZOckFPSjQ2MGY4QnpnTUdzQTFXUT09 ミーティングID: 818 6341 8211パスコード: 946483

2021年頭所感「本当の意味での「将来の世代への責任」」

…っても、私の立場は、国債のことを「国の借金」と呼び財政を緊縮させてきた今までの主流派の立場とは全く違います。 私の立場は、いまの現役世代の人たちが働きやすい状況を作ることが、社会を支える層を強くし、ひいては社会全体を強くすると考える立場です。そして、どの世代でも普遍的に自分の意思と能力に応じて働くことができ、社会の一員として充実した人生を送れるようにいま環境を整えることこそが、いまから大人になる子どもたちやこれから生まれてくる人たちに対して、本当の意味で責任を果たすことになる…

税金と「お金」の関係

…ている「自国通貨建ての国債」とはどういうものなのか、という疑問が出てくるかもしれません。 結論から述べると、国債は「利息付きの通貨代替物」とでも呼べるものです。この説明は7年前、2013年のブログに書きましたので、そちらをご覧ください。 「国債とは何か(「国債のひみつ」2)」https://tezj.hatenablog.jp/entry/20131013/p1 今日のブログ記事で御疑問があれば、ツイッターやFaceBookで御質問をお寄せください。よろしくお願いいたします。

信用創造の第3の経路 外貨建て資産

…の貸し出し2.政府の国債発行+政府支出増の2つです。 ただ、厳密に言えば第3の経路があります。備忘的にそのことを書きます。 それは、市中銀行が、円貨を発行して外貨や外貨建て資産を購入する場合です。 つまり、 3.外貨や外貨建て資産を銀行が購入する場合です。 例えば、民間企業や民間人が持っている外貨や外貨建て資産を円と交換したり円建てで購入したりする場合は、 銀行の資産として、外貨や外貨建て資産が増え、銀行の負債として、銀行預金が増えます。 この瞬間、マネーストックが増えます。…

日本が作る新しい世界秩序

…進国が自国通貨建ての国債を発行して自国通貨を調達する。・先進国は自国通貨を途上国に貸し付ける。・条件は無担保無保証にする。・金利は低金利(現状でも低金利)・途上国は貸し付けを受けた先進国通貨を担保にして自国財政を拡大し、医療保健体制を人的にも物的にも整備する。・途上国の徴税体制の整備や金融体制の整備にも先進国は別のスキームで無償資金協力により協力する。(途上国が財政を拡大する際には、自国通貨を安定化させるため徴税や金融の体制整備が必要になります。汚職をなくす懲罰的なしくみも必…

敗戦の日に思う これからの日本の役割

…です。 自国通貨建て国債の発行は問題がないと知られてしまうと戦前のように戦費の調達に使われ、日本国民は戦争を選択し「再び戦争の惨禍が起る」(日本国憲法前文)と彼らは思っています。 私が「お金のしくみ」を伝える活動を再開したのは、このコロナ禍で世界一の純債権国・日本が、世界の中でどのような役割を果たさないといけないのかを、もう一度、皆さんと共有したいと心に決めたからでした。 第2次世界大戦は、ドイツと日本が戦争を始めました。 戦後、両国は戦争をしない国として生まれ変わり、経済大…

「クラウディングアウト」は起こらない

…おきます。 質問は「国債を発行すると、お金が政府に取られるので、それだけ民間に回るお金が少なくなるのではないか」という質問です。 経済学では「クラウディングアウト」(締め出し効果)と言われるものです。 いままでの主流派経済学では、[国債の発行+政府支出増]という「信用創造の第2の経路」を無視しています。そのため、国債を発行しても通貨の供給量は増えないという立場を取っています。 (ちなみに、この主流派経済学の立場は、事実誤認をしています。しかし、この間違っている立場が多数派なの…

アベノミクス第二幕

…四節 本当の解決策 国債の発行と財政の拡大 ここまで述べてきたように、黒田総裁の7年間の方針は、徹底的な金融緩和をしても、日本の経済は再生しないという結論を実証するための実験だった。このような実験は、綿密な分析を行ってきた三人、つまり、安倍晋三総理大臣、麻生太郎財務大臣兼金融担当大臣、黒田東彦日本銀行総裁の三人が揃わなければできなかった。 次にこの三人が狙うのは何か。 異次元緩和の次の段階、そう、異次元の「財政の拡大」である。 時期はいつか。 ここで、消費税の増税時期が重要に…

止揚の議論が必要 リフレ派とMMT

…ています。 例えば、国債を否定しているのですが、国債はインフレ期には絶大な信用収縮の機能を発揮します。 インフレ期には、財政政策だけでなく、財政政策と金融政策を組み合わせる方が効果的なのは、1+1=2みたいな話なので、誰もが理解できるはずです。 この点をMMTは純粋な理論的美しさを取ろうとするのですが、残念ながら、インフレ局面においては、弊害を取る手段は一つでも多い方がいいです。 そういう意味では、両方の立場は、相反するものではなく、状況によって使い分けなくてはいけないものだ…

第23回「個人消費を増やす方法」若年層への住宅手当創設を

…のかなりの部分は新規国債の発行とそれに伴う国家財政の支出増によりもたらされている。また、この程度しか増えないのであれば増えた分のマネーは投資家や企業の内部留保に吸い上げられるだけで、一般国民にまでは届かない。その結果、一般国民の消費は増えず、物価上昇率は2%どころか1%も上昇していない。 この点、一般国民の消費を増やすためには、投資家や企業の内部留保に吸い上げられているお金を徴税によって取り戻し、一般国民に再分配すべきという主張がある。私はその論を否定するものではないが、経済…

第22回「住宅ローン金利の行方」物価上昇率超えぬ水準で

…れる償還まで10年の国債の金利と連動している。住宅ローンについては第17回で触れたが、今回は金利そのもののしくみに焦点を当てて住宅ローン金利の見通しを論じてみたい。 黒田東彦日銀総裁になって丸4年が経ち、日本銀行が発行するお金の総量「マネタリーベース」は134兆円から436兆円へと302兆円増えた。しかし、民間に流通するお金の総量「マネーストック(M3)」は1141兆円から1286兆円へと145兆円しか増えていない。経済学の通説では日銀が発行するお金を増やすとそれを元手にして…

第21回「黒田日銀総裁の失敗」銀行で滞留する緩和マネー

…えることだった。 【国債は定期預金】 さて、私たちが銀行に普通預金や定期預金の形でお金を預けているように、実は、銀行は日本銀行にお金を預けている。日銀が「銀行の銀行」と呼ばれているゆえんだ。 例えば「日銀当座預金」は銀行にとっては私たちの普通預金のようなもので、私たちが普通預金を銀行引落や銀行振込などで支払いに使うように、銀行は日銀当座預金を他の銀行に対する支払いに使う。基本的には利息はつかない。 また「国債」は銀行にとっては私たちの定期預金のようなもので、満期になるまで毎年…

クラウディングアウトのしくみ

…だろうか。まず政府が国債(公債)を増発する。 これにより、政府は得たマネーを使って政府の支出を拡大する。その支払の決済として、政府が(公債発行によって得た)マネーを民間に流す。この分のマネーは民間が保有するマネーが単純に増えるという結果になるので、マネーストックは増える。マネーストックが増えるので、物価が上昇する可能性が生まれる。(貨幣数量説の通り)物価が上昇した場合には、中央銀行が金融の引き締めを行う結果、金利を上げるため、銀行による融資が抑制され、民間企業がお金を借りにく…

なぜマネーストックの上限が法定準備率で決まると考えているのだろう?

…の量は、貸し出しか、国債の発行+政府支出増でしか増えませんのでね。)それでは、銀行が自行の設定している預金総額では、日銀に預けている当座預金の額が不足するような場合にはどうするのか、というと 1.まずは短期無担保市場で日銀当座預金を他の銀行から借りる 2.手持ちの日銀当座預金を増やしたい場合には、持っている日本国債を市場で売って日銀当座預金を増やす(他の銀行から国債の代金を日銀当座預金口座に振り込んでもらう) という方法で各銀行は法定準備率に見合う日銀当座預金を確保します。つ…

信用創造の第2経路についての文献

…部正義中央大学教授「国債問題と内生的貨幣供給理論」http://ir.c.chuo-u.ac.jp/repository/search/item/md/-/p/5721/ (引用開始)つまり、こういう次第である。すなわち、①銀行が国債(新発債)を購入すると、銀行保有の日銀当座預金は、政府が開設する日銀当座預金勘定に振り替えられる。②政府は、たとえば公共事業の受注にあたり、請負企業に政府小切手によってその代金を支払う、③企業は、政府小切手を自己の取引銀行に持ち込み、代金の取立を…

追記3:井上智洋著「ヘリコプターマネー」の先進性

…定を行う第二の経路:国債の新規発行+政府支出増 銀行の意思に関係なく、政府からの振込によって預金の設定が行われる という関係にある。井上本でもP.50で 「本章では、ヘリコプターマネーの具体的な実施形態として「政府紙幣」と「財政ファイナンス」(財政政策と金融政策のコンビネーション)を紹介し、それぞれのもたらす効果について論じる。」 と述べているが、正確には、後者は「国債の新規発行+政府支出増」とでもすべきである。新規に発行された国債を日本銀行が買うかどうかは、信用創造が終わっ…

追記2「ヘリコプターマネー」政府通貨(政府紙幣)について

…行の政府通貨=コインについての詳しい説明も書かれていません。この点については、私が4年前に書いたブログを参考にしていただければ幸いです。ブログ「政府紙幣を発行するぐらいのであれば正面から国債を発行すればいい理由」 http://d.hatena.ne.jp/NakamuraTetsuji/20120718ヘリコプターマネー作者: 井上智洋出版社/メーカー: 日本経済新聞出版社発売日: 2016/11/25メディア: 単行本(ソフトカバー)この商品を含むブログ (9件) を見る

追記1「ヘリコプターマネー」:政府通貨=無利息・償還なしの国債

…通貨は、政府によって国債と換金されることが義務づけられない限り、無利息・無償還のモノになってしまう。これは政府通貨が無利息・無償還の国債と同じという意味である。こういうモノが日本銀行のバランスシートに紛れてしまうと大変だ。考えてもみてみよう、無利息、無償還の債券を手渡されて、その経済的評価をどのように考えるか。いつまで経っても、元本を返してもらえない。 利息も付かない。 こういう債券は無価値である。 つまり評価額がゼロになる。 そうなると、日本銀行のバランスシートは大幅に傷ん…

書評:井上智洋著「ヘリコプターマネー」

…」(第1の経路)と「国債の新規発行+その分の政府支出」(第2の経路)があるのですが、私が現職の国会議員の時代に国会図書館に調査を依頼して調べてもらった結果、第2の経路について明確に述べた著作は存在していませんでした。(厳密に言えば、土屋貴裕氏「銀行の国債保有が預金を増やす」(大和総研資本市場調査部)(2012年3月15日)の論文1本だけです。http://www.dir.co.jp/research/report/capital-mkt/12031501capital-mkt…

第19回「米国大統領にトランプ氏」カギは日本の住宅政策

…に見られたように新規国債の発行に消極的だった点である。しかし、政権が共和党になり、国民の団結を訴えるトランプ氏がその手段として公共投資を行い、そのための財源が必要ということならば共和党が多数を占める議会も同調する可能性が高い。そのため今後の米国経済は更なる成長が予想される。 ここで安倍政権が行いそうなことは、新政権と相談した上で円売りドル買いの為替介入を行い、そこで得た円で米国債を買うことである。トランプ氏は選挙戦において日本の為替操作を批判していた。しかし米国政権と事前に協…

財政拡大が必要だと明確に言う良書 松尾匡「この経済政策が民主主義を救う」

…にも、タダでできるならばやりたいことはいっぱいあったはずです。まったくもったいない話です。」と書かれていることに尽きます。私自身、当時、民主党の中にいて、財政再建を後回しにして公約実現を訴えていただけに、著者の記述は身に染みます。ともかくも、本書は、金融緩和も大切だけれど、経済のためには財政の拡大が必要だということを明確に述べている良書です。国債発行が問題ないという理由についても、一般の人が理解しやすいロジックで書いておられます。ぜひ多くの人に読んでいただきたいと思いました。

第11回「公的住宅投資を阻む制約」

…宅投資の財源として、国債の発行や政府通貨の発行を活用すべきだと述べた。ただ、財務省が財政危機論を採る現時点では、私が述べた財源論は主要メディアでは取り上げられない。本来、国民経済のためには時代の変化に合った経済理論を国民全てで共有しなければならないはずである。しかし、現代の国家統治における財務省の権力は絶大であり、国税庁の税務調査を恐れる主要メディアは財務省の採る財源論に反する財源論を正当なものとして扱うことを避ける。これは財務省の意思というよりも、財務省の意思をそんたくした…

第10回「国債の発行で住宅投資を」(第6回)

…木曜日)号第10回「国債の発行で住宅投資を」(第6回) 前回は国債発行に伴うリスクとして「信用創造によるインフレと通貨安のリスク」を述べた。今回はもう一つのリスクである「バーゼル銀行監督委員会による自己資本規制強化のリスク」から述べる。 【リスク2:銀行へのリスク】 バーゼル銀行監督委員会とは、金融機関の国際ルールを決める組織であり、G20の中央銀行と金融監督当局の代表で構成される。スイスのバーゼルにある国際決済銀行が事務局を担当している。 今年の春、金利が上昇し国債の価格が…

ギリシャの国民は無用の苦しみを味わっている

…ユーロ建てのギリシャ国債が完全に焦げ付き、ヨーロッパの民間銀行のバランスシートが悪化します。ドイツは耐えられるかも知れませんが、他の欧州諸国は銀行の貸し渋りで困るでしょう。ドイツ発の世界大恐慌になりかねません。ドイツにそのリスクを背負い込むことができるのか。無理でしょう。いづれにせよ、そもそも世界経済がゼロ成長・低成長の時代に入っているのに、財政赤字を3%にまでに留めないといけないというEUのルールそのものが前時代的です。ユーロが失敗したのではなく、財政規律のルールがおかしい…

第13回「お金を増やせば物価は上がる?」

…】 第1回・第2回「国債って何なん?」 (第1回「債券って何?」) (第2回「国債の値段が上がったり下がったりって?」) http://d.hatena.ne.jp/NakamuraTetsuji/20140529 第3回「お金って何?」 http://d.hatena.ne.jp/NakamuraTetsuji/20140602 第4回「お金とは支払いの手段」 http://d.hatena.ne.jp/NakamuraTetsuji/20140603 第5回「銀行の銀行」…

「アベノミクスは失敗!」それは物価を上げるだけだった

…。それも、ほとんどは国債の発行により生み出されたお金です。金融緩和により、世の中に出回るお金が増えたわけではありません。◇ 収入は増えず物価は上昇 雇用者の報酬も伸びていません。去年の同じ時期と比べると実質でマイナス2・2%です。国民が自由に使えるお金が増えないのだから、消費も伸びません。売上げが上がらないのだから設備投資も増えません。企業が借入れを増やそうとしても銀行も簡単には貸せません。 反面、「異次元緩和」によって円が金融市場ではだぶつき、円安になりました。円安になると…

第12回「きんゆうかんわ」(金融緩和)と「きんゆうひきしめ」(金融引き締め)

…】 第1回・第2回「国債って何なん?」 (第1回「債券って何?」) (第2回「国債の値段が上がったり下がったりって?」) http://d.hatena.ne.jp/NakamuraTetsuji/20140529 第3回「お金って何?」 http://d.hatena.ne.jp/NakamuraTetsuji/20140602 第4回「お金とは支払いの手段」 http://d.hatena.ne.jp/NakamuraTetsuji/20140603 第5回「銀行の銀行」…

第11回「銀行にお金を返さないこと、返すこと」

…金融緩和)の話とか、国債とお金との関係とか。もう少し、話を進めて行こか。 (次回第12回「きんゆうかんわ」(金融緩和)と「きんゆうひきしめ」(金融引き締め)http://d.hatena.ne.jp/NakamuraTetsuji/20140722につづく) 追記【さと子の質問シリーズバックナンバー】 第1回・第2回「国債って何なん?」 (第1回「債券って何?」) (第2回「国債の値段が上がったり下がったりって?」) http://d.hatena.ne.jp/Nakamur…

第10回「銀行は手元にあるお金を貸すんじゃない」

…】 第1回・第2回「国債って何なん?」 (第1回「債券って何?」) (第2回「国債の値段が上がったり下がったりって?」) http://d.hatena.ne.jp/NakamuraTetsuji/20140529 第3回「お金って何?」 http://d.hatena.ne.jp/NakamuraTetsuji/20140602 第4回「お金とは支払いの手段」 http://d.hatena.ne.jp/NakamuraTetsuji/20140603 第5回「銀行の銀行」…

第9回「銀行のバランスシート」

…】 第1回・第2回「国債って何なん?」 (第1回「債券って何?」) (第2回「国債の値段が上がったり下がったりって?」) http://d.hatena.ne.jp/NakamuraTetsuji/20140529 第3回「お金って何?」 http://d.hatena.ne.jp/NakamuraTetsuji/20140602 第4回「お金とは支払いの手段」 http://d.hatena.ne.jp/NakamuraTetsuji/20140603 第5回「銀行の銀行」…